第五弾 花いっぱいに
あきらめない
私たちの雷門一之宮通りにお花のプランターが来たのは、昨年の大震災の直前でした。地元小学校の生徒60人と浅草警察の皆さんそして商店会メンバーで「防犯」のためには通りの美化が一番ということで自分たちの手で苗を植えました。
そして数日もたたないうちにあの忌わしい震災でした。
私たちの商店会は活動の軸足が、被災地支援になりました。
震災直後はとにかく物資の援助。3月中は生活物資が困窮状態ながらも商店会メンバーの努力でなんとかかき集め被災地に送らせていただくことができました。
義援金のための募金活動と風評被害を吹っ飛ばそうと食の祭典も企画しました。
また、東京藝大から譲り受けた大猫のお守り猫として宮城県の猫島に送る活動もいたしました。を多くの方からのご協力をいただいて微力ながらも私たちの義援活動は成功裏に終えることができました。
文字通り「心ひとつに」だったように思えてなりません。
まだ結成間もない商店会としては、ギリギリのところで活動させていただきました。でもこれでおしまいと言うわけには行きません。
復興には二年や三年で終るはずもないことは論を待つまでもありません。
だとしたらこれ以上に私たちに何ができるのだろう。
最大の課題でした。
そんな中、宮城県のNPOの方からヒントをいただきました。
それが、今回の緑化事業への合体でした。
今回植替えに使う花は、震災で被災して全てを津波に流されながらも自力で復興している宮城県の花農家、菅原龍也さんの経営するドラゴンフラワーさんから調達させてもらいました。
玉浦という地域は仙台空港の南側に位置し阿武隈川の最下流域。
おいしいササニシキのとれる見渡す限りの田園地帯です。
菅原さんと話をしてみると、とにかく復興が進むどころの話ではないという。
潮のあがった田んぼは手の付けられない状態のまま。去年で時計は止まったままの状態にあり、作付けどころの話しではない。
花農家もわずかしか再開できていない。
自分のところが頑張る姿で周りの農家への励みにしたいんだと言っていたのが印象的でした。
土も買った。
壊されたプランターの補充分も買った。
あとは日々草の苗を待つだけ・・・
準備完了です。
雨さん、日曜日は降らないでね。
<希望に反して・・・・>
予報では午前中は雨とさかんに脅かします。
ドキ!
できる限り前日に手配しておこう。。。。。ということで、古い株は引き抜いて土を活性化させるところまで手を入れることにしました。
ちょうど15鉢終えるころに雨が激しくなってきました。
明日は果たして・・・・
雨男の確信を持つ僕としては、十中八九予想は雨。
<植替え当日>7月8日
早朝5時にタイヤが路面の水を切る音。
飛び起きました。
やった!やっぱり雨だ。(別に喜んでいるわけではありません。雨男の威厳は守られたと言うだけの話し・・・何の威厳やら)
これは作業がてこずるなぁ。。。。
というわけで集合の1時間以上前に店に出て作業を始めました。
他の会員さんたちも心配だったとみえて、三々五々集まってきて集合時間を前に作業開始となりました。
でも・・・雨足はちっとも衰えない・・・・
そして10時前には全て完了。撤収。
まだひ弱な苗を植えたプランターがつつましく並ぶ通りの概観です。
真夏の太陽はこの子達を立派に成長させるでしょう。
ン?
ボクテチュダッテマセーン。
でもね・・・・
プランターを置いたそのそばからタバコの吸殻を差し込む輩がいるのです。
へ~~~と思うでしょ。
でもいるんです。その時代遅れの感覚に・・・・・